バイタルチェック・フィジカルアセスメントで最低限みる項目

基礎知識

今回はバイタルチェック・フィジカルアセスメントについて述べていきます。

病院でも施設でも在宅でもバイタルチェックやフィジカルアセスメントは必須ですよね。

体温や血圧など全く測定したことがないというスタッフはいないかと思います。

呼吸器疾患を有している方に対してバイタルチェック・フィジカルアセスメントで私が最低限どういった項目を見ているのかについて説明していきます。

(あくまで最低限です!)

各項目の詳しい見方や解釈の仕方は別の記事で説明していきますね。

今回はざっくりと

どのような項目を見ているのか

について理解できればOKです(^^)

YouTube動画でも説明しています!

ぜひぜひ動画も見てみてくださいね↓

バイタルチェック・フィジカルアセスメントで最低限みる項目
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バイタルチェック・フィジカルアセスメントで見る項目

以下は呼吸器疾患を有している人に対して私が最低限評価していた項目です。

(整形疾患メインで依頼があっても肺気腫も有している人などでもこの項目はチェックしていました!)

特に在宅(訪問)時代に訪問のたびに見ていた項目で病院や施設で働くスタッフにも使えるかと思います。

ただ黙々と上記項目をチェックするだけではなく、上記をチェックしながら

問診(前回から現在までの出来事や変化・自覚症状・ご家族からの客観的情報)をします。

(もし意識レベルが悪い、ご家族から情報を得られないなどあるときは可能な限り私自身がいないときの情報を知っているであろう人(病院なら看護師など)に聞ける範囲で聞きます。)

なぜ問診もするの?

結論からいうと

前回のリハ時と比べてバイタルやフィジカルで変化があったときに問診の中にその変化について解決する糸口が見つかることが多いからです。

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実際に病院でも訪問でもバイタル・フィジカルチェックで何かがおかしいと思うときや変化があるときに問診の内容を聞いて異常を確信したことが何度もあります。

●バイタル・フィジカルチェック→前回リハ時に比べ浮腫が強くなっていて体重も増加している。

●問診→ご本人・ご家族より:尿の量や回数は減っている。そういえば尿量が減ったころくらいから、少し動いただけで息が弾むかな…。

●頭の中→尿量が減っている?心不全?腎不全?既往歴は?などなど。

*呼吸器疾患の増悪だけでなく、併存疾患の増悪も考慮しながら他のバイタル・フィジカルチェックができます。場合によっては主治医に上申します。

(訪問の場合はかかりつけ医(指示書記載してくださる医師)へ連絡が必要なときもあります)。

特に私自身がその患者さんや利用者さんに接していない時の情報は可能な限り得るようにしています。

なぜなら患者さんや利用者さんがそれほど重要だと思っていないことの中に重要なヒントが隠れていることがあるからです。

そのためには『しょーもない』と思えることでも何でも話してもらえる関係作りが大切ですね(^^)

なぜバイタルチェック・フィジカルアセスメントをしているの?

今までバイタルチェック・フィジカルアセスメントの項目、問診について述べてきましたが、なぜバイタルチェック・フィジカルアセスメントをするのか?について以下が私の答えです。

バイタルチェック・フィジカルアセスメントをする理由

●リハ実施時の呼吸・循環状態を知る
 1)アラーム機能: 『いつもと違う』『おかしい』に気付く
 2)必要な治療の変更を医師に上申する

●適切な運動負荷量の設定・効果判定をする

●その人個人の状態の指標や目安を知る

リハスタッフであれば運動負荷量の設定など運動に関することに目が行きがちですが、運動前にベースの身体の状態が整っていないと運動をしても意味がないばかりか、運動によって状態を悪くすることがあります。

訪問はもちろんですが病院でも施設でも、必ずリハ実施時の呼吸・循環状態を知るためにリハ前に必ずバイタルチェック・フィジカルアセスメントをしましょう。

また、ある一定期間身体の状態を見ているとその人個人の特徴がわかってきます。

(例えば、体調が悪い時は発熱がなくても脈拍が上がりやすい、病状が悪くなる前は急激に体重増えるなど。)

セラピストだけでなく、ご本人・ご家族にも知っていただくことで体調管理の目安にもなりますね。

体温や酸素飽和度など各項目の見方については後の記事で述べていきますね。

ただ述べるだけでなく、

リハ実施時の呼吸・循環状態がわかり、

適切な運動負荷量が設定でき、

その人個人の状態の指標や目安がわかるように述べていきたいと思います。


ちょっと一息

セラピストが洞察力を身につけることは大事だと思っています。

情報の本質をつかみ取るためには以下の4つが大事だと言われています。

①日記をつける。

②現場を見る。

③普通を知り、逸脱を探す。そして、別の視点でも見る。

④問題を明確にする。

臨床に置き換えると

①カルテ記録をつける。

②臨床で患者さんや利用者さんを見る。

③知識を得て、目の前の患者さんや利用者さんの逸脱を探す。偏った見方だけでなく、違う視点からも見てみる。(場合によっては同僚や先輩などからもアドバイスをもらう。)

④問題点(必ずしも身体的な面だけではない)を明確にする。

臨床で働くセラピストも使える視点かなと思います(^^)

この呼吸リハの教科書では③や④に対する助けになり、②の見るべき視点のヒントになればなと思っています。

まとめ

今回は以下についてお伝えしました。

まとめ

☑バイタルチェック・フィジカルアセスメントで見る項目

☑問診の意義

☑バイタルチェック・フィジカルアセスメントの意義

次回からは各項目(体温、酸素飽和度など)について説明していきます。

各項目のまとめでは記事を読んだ後からすぐに使える視点や注意点などお伝えします。

ご質問やご意見などありましたらお問い合わせフォームからご連絡いただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)

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