標準予防策(スタンダード・プリコーション)

基礎知識
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りか

新型コロナウイルス流行したときから、巷でも標準予防策(スタンダード・プリコーション)ってよく耳にするけど何?

そんな方に標準予防策(スタンダード・プリコーションについてわかりやすく説明します‼

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標準予防策の定義

そもそも標準予防策とは何なのでしょうか?

標準予防策(スタンダード・プリコーション)とは、感染症の有無に関わらずすべての患者のケアに際して普遍的に適用する予防策のことになります。

標準予防策(スタンダード・プリコーション)の定義

感染症の有無に関わらずすべての患者のケアに際して普遍的に適用する予防策のこと

標準予防策は、患者の血液、体液(唾液、胸水、腹水、心嚢液、脳脊髄液等すべての体液)、分泌物(汗は除く)、排泄物、あるいは傷のある皮膚や粘膜を感染の可能性のある物質とみなし対応することで患者と医療従事者双方における病院感染の危険性を減少させる予防策になります。

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りか

医療・福祉関係者が患者さんや利用者さんに関わるときは相手と自分を守るために必ず実施する予防策ということですね!

具体的な標準予防策

具体的な標準予防策は手指衛生個人防護具になります。

手指衛生

手指衛生は粘膜、分泌物やそれで汚染された物品に触れた後に手指の衛生を保つために行います。

手指衛生には手洗いアルコール消毒があります。

手洗いでは指と指の間、手の甲、指先、親指、手首に洗い残しが多いといわれています。正しい手洗いの方法を押さえましょう。

アルコール消毒も消毒し忘れる部位は同様です。また濡れたままの手ではアルコールの効果を発揮しにくいのでしっかり乾かしましょう。

手指衛生はいつするのか?

では手指衛生はどのタイミングで行えばよいのでしょうか?

5つのタイミングがあるといわれています。

手指衛生5つのタイミング

①患者に触れる前

②清潔・無菌操作の手前

③体液に曝露された可能性がある場合

④患者に触れた後

⑤患者周辺の物品に触れた後

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りか

何かに触れる前触れた後で手指衛生するんですね!

個人防護具

手袋は患者の分泌物やそれが付着した物を扱う際に着用します。

マスク、ゴーグル、フェイスシールドは血液・体液の飛散から着用者の目、鼻、口を防御し、着用者の唾液など飛沫に含まれる微生物を撒き散らさないために着用します。

エプロン・ガウンは分泌物で汚染されることが予想される場合に着用します。

個人防護具には装着と脱着がありますが、装着では防護したいところを防護できているかに注意を払います。

具体的には手袋は手首まで、マスクは口と鼻を覆いできるだけ隙間ができないように、ゴーグルは目、フェイスシールドは目鼻口を中心に顔、エプロン・ガウンは防護したいところを覆うためしっかり広げて着用します。

脱着の時は汚染されているところを触らないように注意を払います。

具体的には手袋・エプロン・ガウンは汚染された部分を触らないように汚染部分が表に出ないよう中に来るように外します。マスク・ゴーグル・フェイスシールドは汚染部分を触らないように外します。

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りか

実際に何度か練習して装着・脱着ともに慣れておきましょう。

清潔・不潔と消毒・滅菌

 感染防御的な意味での清潔・不潔について説明します。

りか
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『髪がぼさぼさで服もよれよれ…』といった清潔感がある・なしのことではありません!

清潔・不潔

清潔

感染が成立するだけの病原微生物がいない状態

不潔

感染が成立するだけの病原微生物が生存している状態

ただし、清潔・不潔の概念は一部相対的になります。

例えば、未滅菌の新品ガーゼは清拭に使うなら清潔、手術に使うなら不潔になります。

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りか

要求される感染防御の水準により清潔不潔の基準も変わってくるということですね! 

無菌・消毒・滅菌

消毒と滅菌のガイドラインより、

無菌・滅菌・消毒とは?

無菌:すべての微生物が存在しないこと。

滅菌:すべての微生物を殺滅または除去するプロセス。

消毒:生存する微生物の数を減らすために用いられる処置法。必ずしも微生物をすべて殺滅、除去するものではない。

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清潔不潔、消毒滅菌は口腔・鼻腔吸引と気管吸引の手技の違いが理解しやすくなるだけでなく、感染防御の観点からも非常に重要です。

押さえておきましょう。

患者周囲は汚染されている⁉

また患者周囲は汚染されていると言われています。

吸引物品周辺100%、吸引器周辺50%、床100%、寝具周辺25%で汚染されていたとの報告も…。

清潔な物が上記の部分に触れるとその時点で「不潔」になりますね!

動画でも説明していますので良ければ見てみてくださいね(^^)

気道クリアランス法⑥吸引療法~標準予防策:スタンダード・プリコーション

まとめ

標準予防策についてまとめです!

標準予防策(スタンダード・プリコーション)のまとめ

☑ 定義:感染症の有無に関わらずすべての患者のケアに際して普遍的に適用する予防策のこと 。

☑具体的な標準予防策には、手指衛生、個人防護具がある。

☑手指衛生の5つのタイミング: ①患者に触れる前 、 ②清潔・無菌操作の手前 、 ③体液に曝露された可能性がある場合 、 ④患者に触れた後 、 ⑤患者周辺の物品に触れた後

☑清潔: 感染が成立するだけの病原微生物がいない状態のこと

☑不潔: 感染が成立するだけの病原微生物が生存している状態のこと

無菌:すべての微生物が存在しないこと。

滅菌:すべての微生物を殺滅または除去するプロセス。

消毒:生存する微生物の数を減らすために用いられる処置法。必ずしも微生物をすべて殺滅、除去するものではない。

 実際に吸引する場合だけでなく感染予防をする際には標準予防策スタンドプリコーション、清潔不潔、滅菌消毒といった概念を理解し、適切に具体的に実施できることが重要になってきます。

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りか

しっかり押さえておきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました‼(^^)

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