呼吸数や呼吸のリズムから得られる情報とは?

基礎知識

今回は呼吸数・呼吸リズムについてです。

呼吸器や循環器疾患など内部障害を有する方に対するリハビリをされているセラピストは呼吸数や呼吸リズムに関して注意深く観察されているかと思います。

それ以外の疾患では呼吸数や呼吸リズムに関して注意深く観察される機会は少ないかもしれませんね。

ここでは呼吸数・呼吸リズムに関して基礎的な内容を押さえていきます。

それでは見ていきましょう!

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呼吸数の正常値と吸気相と呼気相の比率

呼吸数やリズムの異常を見ていく前に正常値を知っておきましょう。

成人における正常値

●呼吸数:14~20回程度

●吸気相と呼気相の比率(I:E比)=1:2(吸うよりも吐く方が長い!)

また呼吸の4つの時相についても知っておきましょう。

呼吸の4つの時相は頻呼吸かどうかの判断や呼吸器疾患の理解、人工呼吸器に関して理解する時などにも役立つ考え方です。

呼吸の4つの時相
吸気相

①吸息時間

②吸気ポーズ

呼気相

③呼息時間

④休止期

安静呼吸では、吸息時間と呼息時間はほぼ同じで十分な休止期があるのが特徴!

動画でも話していますので良ければ見てみてくださいね(^^)!

呼吸数・呼吸リズム②呼吸の4つの時相と正常な呼吸状態

呼吸数の異常

呼吸数の異常について見ていきます。

頻呼吸

頻呼吸

呼吸数が24回/分以上

呼吸は浅くなる(1回換気量が減る)ことが多い。

様々な呼吸器疾患で見られ、心理的な緊張や興奮でも見られる。

臨床でのちょっとしたコツ👆

呼吸数が25回以上になると呼吸の4つの時相の内の休止期が無くなります。

この状態を頻呼吸としています。

呼吸数を数えなくても呼吸の時相で休止期があるかないかを観察することですぐに頻呼吸かどうか判断できますね。

また人工呼吸器からの離脱基準としても呼吸数が用いられており、一般的に呼吸数が30回/分以上の時は呼吸筋疲労が疑われると言われています。

徐呼吸

徐呼吸

●呼吸数が12回/分以下

呼吸は深くなる(1回換気量が増える)ことが多い。

脳圧亢進時や麻酔時に見られる。

無呼吸

無呼吸

●鼻・口からの気流が10秒以上停止する状態

安静呼気位で呼吸が止まる。

上気道閉塞によって起こる閉塞型、呼吸中枢の障害によって起こる中枢型、同じ無呼吸発作中に閉塞型と中枢型が混在する混合型の3つに分類される。

中枢疾患や睡眠時無呼吸などにみられる。

臨床でのちょっとしたコツ👆

呼吸器疾患の方で感染を起こしたり、病状が悪くなっているときは頻呼吸になることが多いです。

呼吸数を増やすことでSpO2を何とか保っている状態ではSpO2はそれほど下がっていないことも臨床ではよく見かけます。

SpO2だけ見ていて酸素飽和度が問題ないからと患者さんの状態の変化を見すごさないよう呼吸数も必ず見てくださいね。

また中枢疾患やターミナル期の方では、無呼吸時間が長くなったり、もともと徐呼吸だったのがさらに呼吸数が減るといった変化が見られることがあります。

病状が進み急変するリスクもありますので注意深く観察し介入する必要があります。

呼吸リズムの異常

呼吸調整障害により呼吸のリズムの異常が見られます。

チェーン・ストークス呼吸

呼吸期と無呼吸期が交互に繰り返されます。

小さい呼吸が起こり、次第に大きな呼吸となり、その後再び小さくなり無呼吸となります。

この呼吸が認められる場合、重症の心疾患や脳幹の障害や意識障害を伴う脳疾患を疑います。

ビオー呼吸

無呼吸状態から急に深く大きな呼吸を開始して呼吸するというのが繰り返されます。

この呼吸が認められる場合、炎症などに伴う脳圧亢進など、何らかの原因で脳幹に障害が発生していることを示唆しています。

動画でも話していますので良ければ見てみてくださいね(^^)!

呼吸数・呼吸リズム③呼吸状態の異常
呼吸数・呼吸リズム④胸郭の呼吸性運動

まとめ

今回は呼吸数・呼吸リズムについてでした。

まとめ

✔成人における呼吸数の正常値は14~20回程度、吸気相と呼気相の比率(I:E比)=1:2である。

✔呼吸には4つの時相(吸息時間、吸気ポーズ、呼息時間、休止期)がある。

✔呼吸数の異常には頻呼吸、徐呼吸、無呼吸がある。

✔呼吸リズムの異常には、チェーン・ストークス呼吸、ビオー呼吸がある。

以上、呼吸数・呼吸リズムでした。

呼吸数・呼吸リズムについてすぐに使える視点・注意点!

☑頻呼吸では呼吸の4つの時相のうちの休止期がなくなるため、頻呼吸かどうか見るときは呼吸数を数えなくても休止期の有無で判断できる。

呼吸数が人工呼吸器の離脱基準に用いられたり、呼吸筋疲労の判断に用いられたりする。

☑呼吸数や呼吸リズムが普段と違うことで患者さんの状態の変化に気付くことがあるため、事前に普段の呼吸数や呼吸リズムを知っておくことが大事である。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ご質問やご意見などありましたら、お問い合わせから宜しくお願い致します(^^)

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